「庭の草むしりから解放されたくて高いお金を払って人工芝を敷いたのに、数ヶ月で芝の間から雑草がニョキニョキ生えてきた……」
「人工芝をめくってみたら、下が雑草の根っこだらけになっていてショック!」
年中緑が美しく、メンテナンスフリーな理想のお庭として大人気の人工芝。
しかし、実際に施工した施主様から「人工芝にしたのに雑草が生えて困っている」というご相談をいただくケースは後を絶ちません。
外構工事の現場に長年立ち、下請けを使わない自社施工・自社管理で数多くの人工芝敷設やお庭のリフォームを手がけてきた職人目線から率直に申し上げますと、「人工芝そのものには雑草を防ぐ効果はほとんどありません」。
人工芝は、正しい「防草シートの選定」「地中の根の完全除去」「重機による下地転圧」「キワや継ぎ目の隙間処理」という4つの工程を完璧に行って初めて、10年・15年と雑草をゼロに抑えることができます。
どれか一つでも手抜きをすると、スギナやドクダミ、チガヤといった強烈な雑草が防草シートを突き破り、人工芝を持ち上げてボロボロにしてしまいます。
この記事では、人工芝から雑草が生えてしまう構造的な根本原因から、現場のプロが実践している「絶対に雑草を生やさない下地施工の極意」、生えてしまったときの正しい対処法、そして「自社施工業者に頼んで同じ予算でワンランク上の美しい芝庭を手に入れるコツ」まで、徹底的に本音で解説します。
なぜ人工芝から雑草が生えるのか?現場で見る5大原因
人工芝を敷いたお庭で雑草が繁茂してしまう現場を調査すると、ほぼ100%以下の5つの原因に行き当たります。
1. 安価な「織布系防草シート」を使って突き破られている
ホームセンターなどで安く売られている防草シートの多くは、平たいプラスチック繊維を縦横に編み込んだ「織布(おりふ)タイプ」です。
このタイプは繊維と繊維の間に微細な隙間があるため、スギナやチガヤ、笹などの先端が尖った強害雑草が隙間からシートを簡単に突き破って上に突き出てきます。
プロが現場で使う「不織布(ふしょくふ)高密度タイプ」を選んでいないことが、失敗の最大の原因です。
2. 人工芝の「透水穴」や「継ぎ目・キワ」の隙間から光が漏れている
人工芝の裏面には、雨水を地面に逃がすための「水抜き穴(透水穴)」が数センチ間隔で無数に開いています。
また、人工芝同士のつなぎ目や、外壁・ブロック塀・花壇との境目(キワ)には、どうしてもわずかな隙間が生じます。
この穴や隙間から地表へ太陽光が差し込むと、土の中に眠っていた雑草の種子が目を覚まし、ピンポイントで芽を伸ばしてきます。
3. 下地作りの段階で「地中の根・種子」を除去していない
人工芝を敷く前の整地で、地表の草だけを刈り取って満足してしまうケースです。ドクダミやスギナ、ヤブガラシなどは地中深くに「地下茎(ちかけい)」と呼ばれる強力な根を張り巡らせています。
土をしっかり鋤き取って根を完全に取り除かないと、シートの下で根が生き残り、わずかな隙間を探して再び地表へ這い上がってきます。
4. 下地の転圧不足による「凹凸と雨水溜まり」
地面をプレートコンパクター(転圧機)で締め固めず、フカフカの土のまま施工すると、雨が降るたびに地面が部分的に沈下して凹凸ができます。
凹んだ部分に防草シートとの間に隙間(空間ポケット)が生じ、そこに湿気と熱がこもることで、雑草が異常繁殖しやすい温床になってしまいます。
5. 風で運ばれてきた「飛来種子」が人工芝のパイルの中で発芽する
防草シートで下からの雑草を100%遮断していても、春や秋に風に乗って飛んできたタンポポやカタバミの種、鳥のフンに含まれる種子が、人工芝の毛足(パイル)の根元に溜まった砂ボコリや枯葉の堆肥に根を下ろすパターンです。
これは地面から生えたものではなく「上から生えた」状態ですが、放置すると根を深く張ってしまいます。
雑草を放置するとどうなる?人工芝に起きる3大被害
「数本生えているだけだから、あとで抜けばいいや」と放置していると、取り返しのつかない被害に発展します。
被害1:強力な根が人工芝の裏面バッキングを破壊する
雑草の根の力は強力です。人工芝の裏地(ゴム・ラテックス層)に根が食い込み、裏地を引き裂いてボロボロにしてしまいます。
被害2:下から持ち上げられて人工芝全体がボコボコに波打つ
シートの下で根が太く成長すると、人工芝が下から押し上げられ、綺麗なフラットだったお庭が波打つようにデコボコになります。
見た目が悪くなるだけでなく、お子様や高齢のご家族がつまずいて転倒する大事故の原因になります。
被害3:防草シートが裂けて全面張り替え(大赤字)になる
雑草がシートを突き破って群生してしまうと、草を抜こうとしてもシートごと破れてしまいます。
こうなると部分補修は不可能で、人工芝をすべて剥がし、下地から作り直す高額なリフォーム費用が発生します。
プロが現場で実践する!絶対に雑草を生やさない施工の極意
自社施工・自社管理の外構職人が現場で行っている、10年経っても雑草が一本も生えないプロの施工手順をご紹介します。
極意1:最強の「高密度ポリエステル不織布防草シート」を採用する
プロは、繊維を熱融着させた極めて高密度な「不織布防草シート(デュポン社製ザバーン240Gなど)」を使用します。
遮光率は驚異の99.9%以上で、スギナの尖った芽も絶対に貫通できません。耐用年数も人工芝の下であれば半永久的(20年以上)に持続します。
極意2:鋤取り(すきとり)深さ5cm〜10cmと地中の根の完全撤去
地表の草を刈るだけでなく、雑草の種子や根が含まれる表土を5cm〜10cmしっかりと削り取って処分します。
必要に応じて除草剤を散布し、地中の地下茎を完全に枯死させてから下地作りに入ります。
極意3:山砂・砕石を入れて専用重機でカチカチに締め固める
鋤取った後、水はけが良く締まりやすい山砂やクッション砂を敷き詰め、重い転圧機を使って地面をカチカチの平滑面に仕上げます。
凹凸をミリ単位でなくすことで、防草シートが地面にピタッと隙間なく密着します。
極意4:シートの重ね幅は「15cm以上」+接続テープで密閉
防草シート同士の重なり(ジョイント部)は、ケチらずに15cm〜20cm以上重ねます。
さらにその継ぎ目の上から専用の粘着接続テープを隙間なく貼り付け、ピンの打ち込み穴の上にもピンシールを貼って、光と種子の侵入経路を完全に塞ぎます。
極意5:外壁やブロック際の「立ち上げ施工」
雑草が最も生えやすい構造物との境界(キワ)は、防草シートを5cmほど壁面に立ち上げて密着させ、専用接着剤や強力両面テープで固定してから人工芝を端部までピッタリ敷き詰めます。
もし雑草が生えてしまったときの正しい対処法
すでに人工芝から雑草が生えてきてしまった場合は、以下の手順で正しく対処してください。
・小さな芽のうちに「真上に優しく引き抜く」
飛来種子による上からの雑草であれば、根が浅いうちに手でつまんで真上に引き抜けば簡単に除去できます。
勢いよく斜めに引っ張ると、人工芝のパイルまで一緒に抜けてしまうので注意してください。
・下から突き破っている場合は「根元からハサミで切り、除草剤を塗布」
防草シートを下から突き破って生えている場合、力任せに引っこ抜くと防草シートの穴を大きく広げてしまいます。
地表スレスレでハサミでカットし、葉や切り口にハケで薄めたアミノ酸系除草剤(ラウンドアップ等)をピンポイントで塗布して、地中の根だけを枯死させましょう。
自社施工の外構専門店に依頼するメリット
人工芝の施工を業者に依頼する場合、ハウスメーカーや大手リフォーム店経由ではなく、「自社施工・自社管理を行っている外構専門業者」に直接相談することを強くおすすめします。
- 中間マージンをカットして高品質なシートを採用できる:下請け業者を使わないため、余計な仲介手数料(20%〜30%)がかかりません。
同じ予算であっても、最高グレードの防草シートや高耐久なリアル人工芝を採用できます。 - 職人が自ら下地転圧とキワ処理を行う:マニュアル通りの営業マンではなく、実際の施工を手がける職人が現地調査を行うため、お庭の水はけや土質に合わせた最適な下地作りを徹底してくれます。
- アフターフォローの安心感:万が一、施工後に端部から草が生えてきたり芝が浮いてきた場合でも、自社の職人が責任を持って即座に補修に駆けつけてくれます。
まとめ:完璧な下地と防草シートで、ストレスゼロの美しい庭へ
人工芝から雑草が生えてしまうのは、人工芝自体の問題ではなく、「防草シートのグレード不足」や「下地の整地・転圧の甘さ」が原因です。
せっかくお庭を綺麗にするなら、目先の安さだけで適当なシートを選んだり下地を手抜きするのではなく、高密度不織布シートを使った確実な下地施工を行うことが、10年後も美しい芝生をキープするための絶対条件です。
草むしりのストレスから完全に解放されたい方は、ぜひ一度、信頼できる自社施工・自社管理の外構専門業者に現地調査を依頼し、長持ちする確かな人工芝プランを提案してもらいましょう。
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