「外構工事にもまとまった費用がかかると分かったけれど、一括で用意するのは難しい」——そんな場合、ローンを活用して外構工事の費用を賄うという選択肢があります。
実は外構工事に使えるローンにはいくつかの種類があり、それぞれ金利や審査のしやすさが異なります。
この記事では、外構工事で利用できるローンの種類と、審査を検討する際のポイントを整理します。
なお、ローンの最終的な条件や審査基準は金融機関ごとに異なるため、この記事はあくまで一般的な傾向の整理として参考にしてください。
外構工事で利用できるローンの種類
住宅ローンへの組み込み
新築時に建物と外構工事を同時に発注する場合、外構費用を住宅ローンに組み込める可能性があります。
金利は年利0.3%〜1.5%程度と、あらゆる選択肢の中で最も低水準です。返済期間も最長35年程度まで設定できるため、月々の負担を抑えやすいのが特徴です。
住宅ローン控除の対象になるかどうかは個々のローン商品や借入条件によって異なるため、この点も含めて事前に金融機関へ確認しておくと安心です。
ただし、組み込むためにはいくつかの条件があります。
請負契約書や売買契約書に外構工事費用が明記されていること、建物の引き渡しまでに外構工事が完了していること、住宅購入資金と同時に外構工事費用を支払うことなどが一般的な条件です。
ハウスメーカー経由での契約が前提となるケースが多く、外構専門業者に個別で依頼する場合は、事前に金融機関に相談しておく必要があります。
リフォームローン(銀行系)
すでに家を建てた後や、中古住宅購入後のリフォームとして外構工事を行う場合に利用されるのが、銀行のリフォームローン(エクステリアローンと呼ばれることもあります)です。
金利相場は年利2%〜5%程度で、住宅ローンよりは高めですが、無担保で借りられるケースが多く、外構工事単体でも申し込みやすいのがメリットです。
借入期間は15年〜20年程度が一般的で、住宅ローンに比べるとやや短めに設定されています。
信販系の提携ローン(施工店経由)
外構業者が提携している信販会社のローンです。申込用紙に記入するだけで手続きが完了することが多く、審査のスピードも比較的早いのが特徴です。
メーカーや施工店によっては、期間限定の無金利キャンペーンを実施していることもあり、条件が合えば実質的な負担を抑えられる可能性もあります。
ただし、通常時の金利は銀行系のリフォームローンよりやや高めに設定されていることが多く、金利条件はしっかり確認しておく必要があります。銀行を介さないため審査が早く、頭金なしでも組めるケースが多い一方、金利の高さは総支払額に直結するため、無金利キャンペーンの対象になるかどうかは契約前に必ず確認しておきましょう。
フリーローン・カードローン
資金使途に制限のないフリーローンやカードローンも、外構工事費用に充てることは可能です。
ただし、住宅ローンやリフォームローンに比べて金利が高く設定されている傾向があるため、他の選択肢が使えない場合の最終手段として検討するのが現実的です。
審査自体は比較的スピーディーなことが多いですが、その分、他の借入手段より返済総額が大きくなりやすい点は理解した上で利用を検討しましょう。
審査で見られる主なポイント
ローンの種類にかかわらず、審査では概ね以下のような点が確認されます。
- 年収・勤続年数:安定した収入があるかどうかは、どのローンでも重視される基本的な項目です
- 既存の借入状況:住宅ローンなど他の借入がある場合、返済比率(年収に対する年間返済額の割合)が一定の基準を超えると、審査に影響することがあります
- 借入希望額と工事内容の整合性:見積書の内容と借入希望額に大きな差がないかも確認されるポイントです
- 担保の有無:住宅ローンへの組み込みは建物や土地を担保とすることが一般的ですが、リフォームローンや信販系ローンの多くは無担保で利用できます。担保の有無は金利水準にも直結する要素です
二重ローンには注意が必要
住宅ローンを組んだ後に、別途リフォームローンで外構工事費用を借り入れると、いわゆる「二重ローン」の状態になります。
月々の返済負担が想定より重くなりやすいため、ローンを組む前に、住宅ローンとあわせた総返済額のシミュレーションをしておくことをおすすめします。
新築時にまとめて外構費用まで計画しておければ、こうした二重ローンの状態を避けやすくなります。
実際、新築の打ち合わせに集中するあまり外構の予算取りを後回しにした結果、住宅ローンとは別に慌ててリフォームローンを組むことになった、というケースは珍しくありません。
以前の記事(新築外構の費用相場)でも触れた通り、外構費用は建物の予算と並行して早めに検討しておくことが、こうした事態を避ける一番の近道です。
施工店選びとの関係
以前の記事(外構業者の選び方・失敗しないコツ)でも触れましたが、ローンを組む場合、金融機関によっては「指定の施工店・メーカーの商品でなければ融資対象にならない」という条件がついていることがあります。
信販系の提携ローンを利用したい場合は、その施工店がどの信販会社と提携しているかによって使えるローンが変わってくるため、早い段階で確認しておくとスムーズです。
見積もりのタイミングとローン申請の順序
ローンを利用する場合、見積もりを取るタイミングにも注意が必要です。
住宅ローンへの組み込みを希望する場合、金融機関への申請時点で外構工事の見積書や契約書類の提出を求められることが一般的です。
つまり、建物の契約手続きと並行して、外構工事の内容もある程度固めておく必要があるということです。
「外構は建物が完成してから決めよう」と後回しにしてしまうと、住宅ローンへの組み込みという選択肢自体を使えなくなってしまうことがあるため、外構費用もローンで賄いたい場合は、早めに施工店へ相談し、見積もりを取っておくことをおすすめします。
金利以外に確認しておきたい諸費用
ローンを選ぶ際、金利の数字だけに注目しがちですが、事務手数料や保証料といった諸費用も、実質的な負担額に影響します。
特に信販系の提携ローンでは、表面上の金利が低く見えても、別途手数料が発生するケースがあります。
複数のローンを比較する際は、金利だけでなく、契約時にかかる諸費用まで含めた総支払額で比較することをおすすめします。
金融機関によっては、簡易的なシミュレーションツールをWebサイト上で提供していることもあるため、契約前に一度試算しておくと、返済計画のイメージがつかみやすくなります。
まとめ
外構工事のローンには、住宅ローンへの組み込み、銀行のリフォームローン、施工店提携の信販ローン、フリーローンなど複数の選択肢があります。
金利・審査のしやすさ・借入期間はそれぞれ異なるため、ご自身の状況(新築か中古か、他の借入があるかなど)に合わせて比較検討することが大切です。
ローンの詳しい条件や審査基準は金融機関によって異なるため、実際に借り入れを検討する際は、複数の金融機関や施工店に相談しながら、無理のない返済計画を立てることをおすすめします。


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